2014年5月21日水曜日

女28 モジリアニ風

フランス映画「モンパルナスの灯」。
Les amants de Montparnasse
そのラストシーンの笑顔を思い出しつつ、
モジリアニ風味をまぶしたもの。
だから彼の恋人ジャンヌや、
演じたアヌーク・エーメと似てはいない。
Lounge: 女28 モジリアニ風
鉛筆 A4コピー紙 2011-01-08
Pencil on paper. #art #painting
モジリアニ風 : Modigliani style
Flickr URL : http://j.mp/tacw28d
以下の引用は2011-01-10 elpoeptacの日記 - webDICEからの転載
女28(部分) Woman 28 (part) - Modigliani style 自作のデッサンをご覧下さい。http://flic.kr/p/98rEZ4 http://bit.ly/dwgmcB #art #painting #dessin

今回は、"モジリアニ風"にこだわるあまり、やや淡白。
濃い鉛筆が少し足りない。
期限内に高精度が本来の目的だが、気に入らなければ、すぐに変化させる柔軟さが必要だった。

作業工程のログはこちら
Evernote 共有ノートブック : WomanMosaic4 (28 - 36)

Flickr: elpoeptac Photostream http://www.flickr.com/photos/elpoeptac/

投稿日:2011-01-10 02:31
Portrait of a Woman in a Black Tie
Portrait of a Woman in a Black Tie on Flickr
久々にモジリアニの「黒いネクタイの女」を見たのをきっかけに描いたもの。
昔実家に、キャンバスに印刷されたそのコピーがあって、立派に額装され狭い応接間に飾られていた。
細面で、白目の塗り潰された切れ長の目。その間が狭く、細長い鼻の下につむった小さな口。首も異様に長く、彼の描くそのデフォルメされた独特な容貌は、当時も今も特別好きではない。むしろモジリアニで思い出すのは、後年観た映画「モンパルナスの灯」の方だ。

酒びたりのモジリアニが行き倒れ、その死を確認した画商が、その足で同棲中の恋人の許に向かい、彼の死を告げないまま、低かった評価を翻して、沢山の絵を買い付ける。
安いながらも次から次へ値踏みしていく画商を見ながら、信じられない面持ちからだんだん嬉しさがこみ上げてくる恋人の、その笑顔で映像は終わる。
そのあとテロップで、数日後、彼女が自殺してしまったことが告げられる。
演じるアヌーク・エーメの表情が切なくも素晴らしく、忘れられないラストシーンの一つだ。




Music × Picture

Sous les toits de Paris

René Clair - 1930
モジリアニとはやや離れるが、同じくパリを舞台にしたフランス映画では、ルネ・クレール監督の「巴里の屋根の下」が一番のお気に入りだ。同監督の「巴里祭」もいいが、トーキー一作目のこちらの方が、音楽を使える喜びに溢れているように思う。
慣れればそれが当たり前になり新鮮さは失われるが、それ自体が素晴らしければ、こうして種を蒔く者が現れて、自ずと新たなファンを獲得できるのだろう。

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