2014年6月25日水曜日

陸の浮輪

Float in the land http://j.mp/taco006d
三輪車で遊んでいると、浮輪を腰にすっぽりはめた、近所のおにいちゃんがやってきた。
海も川も、プールすら近くには無かった。
今度の休みに海に行くので買って貰ったそう。
しばらくの間、
海水浴気分で一緒に遊んだ。
Lounge: 陸の浮輪
31.8×40.9cm 鉛筆 紙 2004年
Pencil on paper. #art #painting
陸の浮輪 : Float in the land
Flickr URL : http://j.mp/taco006d
誕生日を機に、10年前に描いたこの絵を改めて取り上げることにした。
小さな写真をもとに再構成して、白い画用紙に描いたはずだが、今では煙草の煙で燻したように黄変している。
右の貧乏たらしいのが自分で、左は近所の子。
文章は後付けで、ほぼ創作。実際この頃の記憶はほとんど無く、周囲の人間の情報を元にした想像にすぎない。
水場もないのに浮輪を使って遊んだのは自分だったのか、そんな光景を見聞きしただけなのか。文章を書くために力んでも、確かな記憶が甦る訳もない。何かの拍子に思い出すこともあるかもしれないが、そもそも当時の自分は、記憶すらしていないのかもしれない。
確かなことは、写真という絵が、自由に幾通りかの記憶を辿るきっかけになれることだ。
ただし、自意識が芽生えてからも、明瞭な記憶と完全にシンクロした写真は少ない。一般的に言っても、おそらくそうだろう。
”はずれ”の方が多い写真を礼賛しているのではなく、意図して描く絵を礼賛しているつもりだ。
カメラの次世代として、寝て見る夢や回想を視覚化できる装置が発明されるその日まで、自分の描く絵も、見る者に何かを喚起する存在になれたらと思う。
まだまだ”はずれ”が多いが。

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