2015年1月23日金曜日

Woman mosaic

"Woman mosaic" × "Magazine" on Flickr
百物語(ひゃくものがたり)は、日本の伝統的な怪談会のスタイルのひとつである。怪談を100話語り終えると、本物の怪が現れるとされる。
百物語 - Wikipediaより抜粋。
Flickr Dutch Roll
Woman mosaic
Lounge: Woman mosaic
現時点で69番目を制作中のWomanの連作は、99作のデッサンの後、100作目に油彩画に移行する構想で、百物語に似せて最後に本物の絵が現れるという趣向。勿論、今は絵に描いた餅で、そうありたいという希望にすぎない。 #art #painting
それらのモザイク画像であるWoman mosaicは、分割統治に倣い、回顧しやすく9作品を1単位として、正方形を3×3に並べた更なる正方形画像。
時系列による便宜的な括りの為、内容的な脈絡はほぼない。元画像は正方形とは限らず、謂わばサムネイルの存在意義同様の、インデックス画像だ。
完成形は、11のモザイク画像を、更に3×4乃至4×3に並べ、曼荼羅のような一つの画像にする予定。(12番目はタイトル枠)
それぞれのモザイク画像の投稿においては、回顧の為にEvernoteのログを置き、また円滑な参照の為、9作品単位でラベル”Woman mosaic XX”を設けた。特に1stブログにおいては、
LMAEBNEUL
のミニガイドの項で、絞り込んだ閲覧方法(ショートカット)を用意した。添付画像はその表示結果。

*2015-03-26追記
突然、1stブログの閲覧方法の切り替えは、左上のプルダウンメニューから手動でのみ行う形になった。よって上記リンクは、その時点の閲覧モードで表示される。テンプレート制作者が何らかの変更を行ったのかも知れないが、詳細は現時点では不明。結果的に、提示した各閲覧方法は、その特徴を踏まえた”お勧め”ということになった。
モザイク画像の制作には、Flickrのアプリ、BigHugeLabs 内の Mosaic Makerを利用している。
サムネイルが削除される以前のFlickrは、一つの画像につき、大中小3種類のサイズの表示が用意され、快適なアクセシビリティを提供していた。システムに携わった人間は異なるだろうが、そこには同じ思想が通低していた。モザイク画像の制作の切っ掛けとして、その配慮の行き届いた思想に感化されたことも付け加えておきたい。(翻って現状のFlickrに対する批判は、後日投稿予定。)
そもそもこの連作は、意識して始めたのは2010年9月頃。油彩画の失敗を経験し、正確なデッサン力を身に付けることが最優先と痛感したからだ。(それ以前のデッサンは散発的に描き貯めたものを、後付けで枠内に組み入れた。)
油彩画の確立者、ヤン・ファン・エイクの手法は、輝度の高い平滑な白地の基盤に、正確な下書きを描き、薄い絵具の層を塗り重ねるものだった。内側からバックライトが灯るような輝きは、これ以外では実現することはできない。巷に溢れる、途中で厚ぼったく白を混ぜ輝度を得る肉付け法は、形骸化したそのフェイクだ。(冗談だが、同時代に存在した模倣者をヤン・ファン・フェイクと呼ぶことにしている。)
印象派は色彩は素晴らしいが、間近で見たり、斜視したりすると、その雑さにがっかりする。
支持体に選んだA4コピー紙は、薄く脆弱な一方、表面が思いの外平滑で輝度が高い。安価で数をこなせるのは勿論だが、敢えて選んだ理由は、鉛筆、消しゴムの過度な圧に脆く、丁寧かつ正確なデッサン力の熟成にかえって向いていると考えたからだ。54作目からケント紙に移行したが、正確性はともかく、丁寧な筆致や必要最低限の鉛筆の濃度の選択等、描く際の意識付けには大いに役に立った。
自分はヤン・ファン・エイクの手法こそ王道であると信じている。
唯、信じれば自ずと能力が向上する訳でもない。いつしか描く速さから質に重心を移して久しいが、
最後に現れるのが、怪にならないように、デッサンを地道に重ね、ジタバタの顛末を記録し、失敗から欠点を学ぶしかない。

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