佇むのは陰陽の境界 左右の耳に二つの歌が聞こえて来る | ||
暗い海の底から | 光が眩しすぎて | |
必死にもがいて | 甘く自堕落な | |
漸く光に浮かび上がった | 安息の闇に沈んでいく | |
心を二分する 同じ声の二重唱 葛藤のようで 煉獄の心地よさもある |
Woman 63 - eclipse (part) |http://j.mp/tacw63d1 |
日本語タイトルは、”蝕”。
英語タイトルは、”eclipse”。
Flickrの画像は、全体図から正方形に切り出したマシな部分。
全体図は現時点で失敗に近い未完。
下方の髪の部分をいじりすぎて、
大雪の後の日陰の道のようになってしまった。
乱雑な鉛筆の轍は、雪のようには消えてくれない。
元を辿れば、デッサン力不足に起因する、
これはいまだにいつも通りだが、
浅い陰影なら修復可能なミスも、
陰影が深まる程に、
より一層誤魔化しが利かないということだろう。
前回の予定で、
陰の部分は、始めに画面を塗り潰して、
像を掘り起こす手法で。
と書いたが、やはり
まず正確に形を取ることが先決なのだと思う。
支持体の表面の平滑さや輝度は元通りにならない。
と肝に銘じつつ、
この技術的なテーマは、次回作に持ち越し。
Pencil on paper.
●画像URL
http://j.mp/tacw63d1
●作業工程ログ(ダイジェスト)
8B、芯を削って粉、ティッシュ、消しゴム、薄切り消しゴム、
マスキングシート、フィキサチフ、木炭。
●次回予告
女64 crescent : 三日月
暗がりから振り向いて、
顎先から耳へ、
弓なりに光を留めた、
髪の雲間に覗く、
上弦の月。
技術的には前回の続編。
音楽ならマイナーコード。
Flickr: elpoeptac Photostream http://bit.ly/lwzMaw
Twitter: Koujirou Tomatsu (elpoeptac_bot) http://bit.ly/j4nMcl
投稿日:2012-11-09 01:51
日本語タイトルは、”蝕”。
英語タイトルは、”eclipse”。
実はこの画像も、今回描いた全体図ではなく、
正方形に切り出したマシな部分。
暗がりの髪の部分は、雑ながら闇に溶け込ませ、
A3の画面中央に、頭の上まで描いたものを、
人を左上へ寄せる形で切り出した。
花札の絵柄や、クリムトのユディットの構図が想起されて、
結果としては気に入ったが、
その場しのぎの誤魔化しといううらみは残る。
構図への執心は、
ともすればデッサン力の向上を阻害しかねない、
と肝に銘じつつ、
次回作では、
再びグリッドスケールの活用を復活させた上で、
陰影を深める予定。
Pencil on paper.
●画像URL
http://j.mp/tacw63d
投稿日:2012-11-12 02:56
Music × Picture
Martern aller Arten mögen meiner warten
Mozart
Mozart
"Die Entführung aus dem Serail"
Aria: Martern aller Arten mögen meiner warten
Aria: Martern aller Arten mögen meiner warten
CONSTANZE | コンスタンツェ | |
Martern aller Arten mögen meiner warten, | どんな責め苦があろうとも | |
Ich verlache Qual und Pein. | 私はいといは致しません。 | |
Nichts soll mich erschüttern. | 私にとって | |
Nur dann würd' ich zittern, | 恐ろしいことは唯一つ、 | |
Wenn ich untreu jemals könnte sein. | それは操を破ることです。 | |
Lass dich bewegen, verschone mich! | どうか私の心を察して、許して下さるならば | |
Des Himmels Segen belohne dich! | 神も恵みをたれましょう。 | |
Doch dich rührt kein Flehen, | けれども貴方は私の願いを | |
Standhaft, sollst du sehen, | 少しも聞いて下さらぬ。 | |
Duld ich jede Qual und Not. | どんなに私を苦しめようと | |
Ordne nur, gebiete, drohe, drohe, drohe, wüte! | 私はすべてを耐えましょう。 | |
Zuletzt befreit mich doch der Tod. | 死が我が身を解放するまで。 |
モーツァルト 歌劇「後宮からの誘拐」
アリア「どんな責め苦あろうとも」より
アリア「どんな責め苦あろうとも」より
渡辺 護氏訳
0 件のコメント:
コメントを投稿