女60 生贄

Woman 60 - sacrifice　http://j.mp/tacw60d

抱っこが嫌いで、
よく、噛まれたり引っ掻かれたり。
他の猫とも毎日騒々しく喧嘩をしていた。
やんちゃな彼は、ある日、
道路を横切ろうとして、
車にはねられて死んだ。

鉛筆　A3ケント紙　2012-06-06
Pencil on paper. #art #painting
生贄 : sacrifice
Flickr URL : http://j.mp/tacw60d

以下の引用は2012-06-06 elpoeptacの日記 - webDICEからの転載。

Federico Gonzaga, Duke of Mantua

ROLLING STONES Love You Live 

ROLLING STONES Black and Blue 

日本語タイトルは、”生贄”。
英語タイトルは、”sacrifice”。

食べたいほど可愛いとか、
猫に自分を投影しているとか、
ではない、非問題作？
正直、このテーマについては、
いろいろ書きたいことがある気がするが、
現時点ではうまくまとまらないので一旦保留。
そもそも、
絵について、余計な解説は不要という思いもあるが。

技術面では、あらためて見ると、
様式的というよりは、こなれていないコラージュという印象。
髪を乱れさせるべきだったのかも。
右上の空間も間抜けだし、
画面を狭めるのも一案。

猫のフォルムは、
ティツィアーノ作「フェデリコ・ゴンザーガの肖像」で、
主人にすがる犬の系譜。
また、
ローリング・ストーンズのアルバム
「Love You Live」のジャケットで、
指に噛み付くミック・ジャガーも想起した。
全体の構図としては、
同バンドのアルバム「Black and Blue」
のジャケット写真の、
正対するミックと横顔のキース・リチャーズに似る。

Pencil on paper. 27×27cm


●画像URL

http://j.mp/tacw60d

●作業工程ログ

なし。

●次回予告

女61 tomato : トマト。

セーラー服の少女が、
一つずつ両手に、
手提げかばんをぶら下げて、
家庭菜園の向こうの道を帰る。
トマトの模様の隙間にちらちらと、
夏服の横顔が見え隠れ。
硬そうな、
実りつつある、
薄い緑の実の端が、
ほのかに赤く染まる年頃。

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Flickr: elpoeptac Photostream http://bit.ly/lwzMaw

Twitter: Koujirou Tomatsu (elpoeptac_bot) http://bit.ly/j4nMcl

投稿日：2012-06-06 03:02

Apple and sweater Part - Window cats on Flickr

白黒の”見返り怒り猫”が家に来る前に、もう一匹、尻尾の短い、橙色と白の猫を飼っていた。
白黒は長生きしたが、橙色の方は短命だった。
この猫が死んだ時、親しい者の死体に初めて触れた。
近所の清水さんがただならぬ音を聞き、すぐ見に行くと、道路に横たわっていたそうだ。
無残な姿にならずに済んだのは清水さんの御蔭だ。
毛布に包まれた彼は、舌を噛んでいる以外傷一つなく、目を閉じて、唯寝ているようだった。
翌日、庭の隅に埋める為、抱き上げると、猫特有のふにゃふにゃした柔らかさは失われて、硬く、空中に横たわったままだった。
この半年後父が死んだのだが、それほど見苦しく泣かなかったのは彼の御蔭だ。

彼の死に方や、長生きはしたものの、途中傷つけられた白黒のことを恨みがましく言い立てたいのではない。
また、猫のわがままや気まぐれを受け入れる度量を持ちたいものだ的な、大人なきれい事を述べるつもりもない。

価値観は大別して二つある。
相対的な価値と絶対的な価値だ。
前者は比較や踏み台を必要とするが、後者はそれを必要としない。
差別や戦争は前者であり、利己的でない愛情や良き芸術は後者にあたる。
彼らの扱いは、前者の表現を借りれば、単なる”猫”だが、後者に依れば、ちゃんと名前があった。
恣意的な価値付けはどうあれ、何度でもくどく言いたいが、確かなのは、この世には"個"しか存在していないという事だ。生まれ変わりなどある訳がない。新たな”個”でなければ、生まれて来る意味がない。
彼らの名前は、白黒が”ミャン”、橙色は”アラン”だ。

Music × Picture

Funny How Love Is (Lyrics)

Queen